コロナでしばらくの間中止していましたが、4年ぶりに給食試食会を開催しました。
普段学校給食がどのように運営されているのか、給食の内容、給食室の中や、栄養士の仕事などについて説明させていただきました。
暑い中、たくさんの保護者の方々に集まってもらいました。普段伝えきることができない学校給食についての話をさせていただくことができ、私自身もとても充実した時間になりました。
試食会で配布した資料には、ヤンニョムチキンのソースと、キムムッチのレシピを掲載しました。ヤンニョムソースは、唐揚げだけでなく、焼いたお肉や魚、厚揚げなどにかけてもおいしく食べることができます。キムムッチは、湿気てしまった海苔などでも作ることができるので、おすすめです。ページの最後に、配布資料を掲載しましたので、是非ご家庭でもつくってみてください。
食は生きていくうえで、人生を豊かにしてくれるものです。私たち栄養士は日々の給食を通して子供たちに食の大切さ、楽しさについて子供たちに自分自身で気づいてもらえるように関わっています。
ですが、一日三食の食事のうち、二食は家庭でとっています。食事をする場面はやはいり家庭が多くを占めています。そのため食育にはご家庭の協力が必要不可欠です。
保護者の皆様も、お仕事や家事など様々な要因でお忙しい日々を送られていると思います。
ですが、一日一食だけでも子供と一緒に食事をする、休日のどこかで一緒にスーパーで買い物をするなど、子供たちが楽しく食に触れる機会をつくっていただければとおもいます。
子供たちにとって、経験をするということはなによりも財産になります。
よく、保護者の方々から「偏食が多いのはどうしたらいいですか」「忙しくてなかなか手料理をできません」など相談をうけます。
栄養士の私が、こんなことを言ってはいけないかもしれませんが、偏食も手料理も今すぐに解決するべき問題ではありません。
偏食があったとしても、子供たちの成長に大きな影響が出ていなければ問題ありません。また、子供のころの偏食の7~8割程度は成長するにつれ、自然と解消されるという調査報告もたくさん出ています。
家庭での食事を全て手料理する必要もありません。現在は企業努力により、中食・外食産業ともに栄養価や品質に特化した商品がとても多くなっています。それらをうまく取り入れていくことも大切です。
私は個人的には、偏食や手作りももちろん大切ですが、それよりも子供たちと一緒に食事をしながら話をする時間、一緒に買い物に行って食べ物を選ぶ時間など、様々な食経験をすることを大切にしてほしいと思っています。
勉強したことは、実際に活用していかないと忘れてしまいますが、経験したことは、同じような場面に遭遇した時に自然と思い出すことができます。
おいしかったな、楽しかったな、そんな食経験を子供たちにさせてあげてください。
学校を卒業するとなかなか給食を食べる機会は少ないものなので、保護者の皆様に子供たちと同じ給食を食べていただけて良かったです。来年以降も開催できることを願っています。
ご参加いただいた保護者の皆さま、運営いただいたPTAの皆さまありがとうございました。